視覚表象と集合的記憶:歴史・現在・戦争

視覚表象と集合的記憶:歴史・現在・戦争

本書は2002年4月から3年間にわたって続けられた一橋大学大学院社会学研究科の先端課題研究「視覚表象と文化的記憶」の成果論文集です。

中野は論文「日本・フィリピン戦没者追悼問題の過去と現在――慰霊の平和とアムネシア」を寄稿しました。

本書各論文のタイトルは次の通りです。若手を中心に多彩な論文が掲載されていますので是非お目通し下さい。

第1部 記憶(歴史研究における視覚表象と集合的記憶;過去に眼差す―その社会学的考察のために)

第2部 文化(街区に本来の姿を取り戻す―パリ・マレ地区における「記憶」の収集と排除;キュリオシティの展示と自己の構築―P.T.バーナムの自伝と博物館;フランスにおける「日本文化」の受容と生成―一八七八年パリ万国博覧会とジャポニズム)

第3部 ネイション(ホワイトネス研究の方法と国民国家論―ネイションの記憶・人種の表象;外国人イメージの構造―調査データに基づく考察)

第4部 戦争(加害の「忘却」と日本政府;朝鮮人特攻隊員に関する一考察;日本・フィリピン戦没者追悼問題の過去と現在―「慰霊の平和」とアムネシア;トロント大学ソルジャーズ・タワーのイメージの変遷)

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