Philippines under Japan 2000
池端雪浦編『日本占領下のフィリピン』(岩波書店、1996年)の英訳版です。フィリピンの代表的な学術出版元のひとつアテネオ・デ・マニラ大学出版より刊行されました。Ikehata Setsuho & Ricardo Torota Jose (eds.), The Philippines Under Japan: Occupation Policy and Reaction. Quezon City: Ateneo de Manila University Press, c1999. 1v. [ISBN 971-550-332-2]. 拙稿「宥和と圧制」は、”Appeasement and Coercion,” pp.21-58.です。 アマゾンから入手
『アメリカの多民族体制』(東大出版会、2000年)
五十嵐武士編『アメリカの多民族体制』(東京大学出版会、2000年) 編 者・五十嵐氏は、米国が歴史的に多民族社会を形成・維持してきた仕組みを「多民族体制」と名づけて論じています。私は「フィリピン系退役軍人差別是正問題 の半世紀」で、第2次世界大戦において米軍とともに米軍指揮下で日本と戦ったフィリピン系ヴェテランたちが、齢70を超えて、1990年代、米国に大挙し て移民してきた問題を、この論文で初めて取り上げました。帰化訴訟から、同書の出版作業が進んでいる過程で米議会で可決・成立した特別立法(アメリカで受 給している生活保護手当を若干減額のうえフィリピンでもドルで受け取ることができるようにしたもの)までを検討しました。この驚くべき「老兵」たちの戦後 半世紀の歩みは、米比関係と米国の「多民族体制」が含むあらゆる問題を一身に象徴しているとも言えるかもしれません。 アマゾンで入手
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