Extraordinary Rendition (特例拘置引き渡し)問題

映画「グアンタナモ 僕たちが見た真実」からブッシュ政権の対テロ戦争をめぐる人権侵害については映画「グアンタナモ 僕たちが見た真実」で再現されているパキスタン系英国人青年たち(パキスタンから観光でアフガニスタンに入国したところタリバンの支配地区にいたことから対テロ容疑者としてグアンタナモに送られてしまった例(ひとりはアフガニスタンで行方不明になったまま)。シリア系カナダ人で、2002年NYのJFK空港で米当局に拘束され、シリアに送られて10ヶ月以上拘留され拷問を受けたマハール・アラール(Maher Arar)さんなど、数え切れないほどの例が報道されています。レバノン系ドイツ人のハリッド・エルマスリ(Khalid El-Masri)さんは、たまたまアルカイダ系のAl-Masri容疑者と名前が似ていたことから、休暇中にマケドニアの国境警備隊に拘束され、そこからバグダッドをへてアフガニスタンに送られてCIAに拘留され拷問を受けました。この件についてはアメリカでもっとも歴史のある人権教護団体 アメリカ市民自由連盟(American Civil Liberties Union ACLU)が全面的にバックアップしてCIA長官を相手取った訴訟が進行中です。

これらはいずれも令状なしの逮捕、裁判なしの拘留、他国への引き渡しをめぐるもので、Extraordinary Rendition(特例拘置引き渡し)と呼ばれる措置をめぐる問題とされています。ACLUがくわしく事情を解説しています。

不当拘留/引き渡しされたKhalid El-Masriさん

ACLU Extraordinary Rendition 裁判関連
Extraordinary Renditionとは?wikipedia
ハリッド・エルマスリさん拘留問題

続報 CIAが利用?延べ3000便の自家用フライトがExtraordinary Renditionに利用されている疑いでイギリス保守党議員が調査を要求しています。

疑惑のフライト記録を公開 ゴースト・プレーン

http://www.ghostplane.net/

Extra Ordinary Renditionを調査告発するイギリス国会議員超党派有志の会

http://www.extraordinaryrendition.org/

デモクラシー・ナウ関連記事

http://www.democracynow.org/article.pl?sid=06/12/06/1429257