フィリピン共和国債権格付け「安定的」に格上げ

フィリピンに辛いことで(フィリピンで)知られる格付け会社のムーディーズがフィリピン共和国の債権を「安定的(BBB)」に格上げしたことがフィリピンで大きく報じられています(フィリピン・デイリー・インクワイアラー記事)。日本の格付け機関(日本格付け研 究所)もすでに同様の格上げをしています。アロヨ政権はあいかわらず不人気で政情も不安定なのに経済が底堅く推移しているのは、あいかわらず海外出稼ぎ労 働者や移民からの送金を第一の功労者としつつ、税収の伸びや消費にも支えられているようです。まだ行ってませんがマニラ湾沿いにできたモール・オブ・エイ ジアはすごいようですね(日本格付け研究所のフィリピン評価)。

「勉強しないとイラク送り」選挙終盤のケリー失言 民主党に失点

選挙戦終盤、勢いを駆って上下両院での逆転多数確保を実現したい民主党に痛い失点。ケリー前大統領候補がカリフォルニア州知事選挙の応援演説で失言、終盤戦の選挙応援取りやめという事態にまで発展してしまいました。失言の内容と真相はかなり微妙です。 彼はこう言いました。"You know education, if you make the most of it, you study hard, you do your homework, and you make an effort to be smart, you can do well. If you don’t, you get stuck in Iraq." 「教育の大事さは皆さんも分かるでしょう。教育を最大限生かして、一所懸命勉強して、宿題をちゃんとやって、賢くなるための努力をすれば、うまくいくでしょう。でなければ、イラクで立ち往生することになるんです」。  勉学を怠って学歴社会で勝てなければ、軍隊にでも入るしかなくなって、あげくのはてにイラクに送られてしまうだろう、つまりひとことで言えば「勉強しないとイラク送りだよ!」って言うジョークを飛ばしてしまったことになります。 いまイラクに派遣されている14万人あまりの海兵隊や陸軍のような連邦軍にせよ、州兵にせよ、その多くの若者が、学力や学資不足で大学などに進学できない問題をかかえているのは事実であるだけに、イェール大学卒業エリート・ケリーのエリート臭が紛々と漂う発言は猛烈な反発を受けてしまいました。 投票日まで何事も起こらず現在の優勢を維持したい民主党でも共和党につけ込む隙を与えたケリーの失言は総スカンを食らい、ケリーは今後の選挙遊説を取りやめるハメに陥りました。…

中田マニラで子供たちとストリート・サッカー

中田英寿(オフィシャル・ウェッブサイト)が引退後の初めての公式行事で姿を現したのがフィリピンのマニラということで話題を呼びました。くわしい記事がありましたのでリンクを載せておきます。 フィリピンはバスケットボールの国です。サッカーのような広い競技施設を確保するのはなかなか難しく、普及していません。そこでフィリピンでは、貧しい子供たちが楽しめるようにストリートでできるミニ・サッカーを広げていこうとする動きがあるようで、中田はそこに一役買ったわけです。パサイ市(オフィシャル・ウェッブサイト)のロザリオというバランガイ(いちばん小さな行政単位)ということだから、本当の下町に行ったのですね。ただ一番の目的はサッカーではなかったのですね。中田はUNDP国連開発計画の招きで世界各国の社会問題についての自分自身の意識を高めようとしている。フィリピンにはゴミ処理問題の勉強に来て、このロザリオというバランガイにも地元がやっているエコロジカルなゴミ処理プログラムの視察に来たということのようです。 フィリピン・デイリー・インクワイアラー記事 http://newsinfo.inq7.net/inquirerheadlines/sports/view_article.php?article_id=29875  

日比FTA協定批准難航か 上院から批判

日本へのフィリピン人介護士(ケア・ワーカー)受け入れで注目を浴びた日比FTA協定ですが、条約批准権限をもつフィリピン議会上院で、産業廃棄物のフィリピンへの「輸出」を認めることなどをめぐって批判の声が強まっているようです。わずか24名で構成されるフィリピン議会上院が、とくに外交政策・条約をめぐってもっている強い権限は、どの政権にとっても泣き所となってきました。1院政議会と議院内閣制への移行を目論むアロヨ政権が推進している改憲論も、その背景のひとつにはこの上院問題があります。一方で産業廃棄物を日本がフィリピンに垂れ流していることへの批判はもっともです。この問題はどのように展開してゆくのでしょうか。FTAを成功させるためにフィリピン大使となったといっても過言ではない山崎大使にも頭の痛いところでしょう。 フィリピン・デイリー・インクワイアラー記事 サンチャゴ上院議員、アロヨ政権にFTA協定見直し求める 2006/11/1 アロヨ政権FTA協定批准で上院をバイパスするのではないかとの懸念の声 2006/11/11  

アメリカの選挙はカウンティ毎に見なければわかりません(続)

アメリカに3000以上あるカウンティが、それぞれに選挙を運営していることを紹介しましたが、その続きです。 あてずっぽうにグーグルして出てきたカウンティを例にとってみましょう。フロリダ郡のシトラス・カウンティです(リゾート気分のところですね)。http://www.votecitrus.com/content.aspx?id=228&s=228    ここの場合、投票所が一カ所ずつ設けられている投票区(precinct)で見て、3種類の投票用紙・バロットがあることが分かります。下記をそれぞれクリックすると、見本投票用紙(サンプル・バロット)が出てきます。PDFファイルです。いかに1回の投票でたくさんの候補者や住民投票事項に投票しなければならないのかがよく分かります。大統領選挙のときは、これらの用紙の冒頭に大統領・副大統領候補欄が加わるのです。 どの候補者も、共和党・民主党・その他の順になっているのは何となく不公平な感じもします。これはこのカウンティでは共和党の登録人口が民主党のそれを上回っていることを理由にしているようですね(冒頭のページを見るとわかります)。実際の選挙では登録通りに人々が投票するわけではありません。とはいえ、迷ったり面倒くさがっている有権者のなかには、機械的に1番目に投票する人も多いだろうから、共和党有利ではないかと勘ぐってしまいたくもなります。 Sample Ballots General Election 2006 Sample Ballots All Precincts except 105, 409 & 410 City of Crystal River Precinct 105 only  City of Inverness Precincts 409 and 410 only  

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