和解と忘却――戦争の記憶をめぐる日本・フィリピン関係の光と影―― (2)忘却への抗議と山崎隆一郎大使の謝罪

(2015年12月27日転載) (注)本稿は『視覚表象と文化的記憶』所収論文の一部をウェッブ掲載用に改題・改稿したものです 1.対象喪失論と慰霊問題  (1)で述べてきたように、「慰霊の平和」は、日比関係が敵対から友好へ転換してゆく課程で政府間外交にはできない非公式の外交資産を築いてきた。しかし、より近年の展開は、日比間の「慰霊の平和」に内在する――記憶の抑圧と忘却という――問題点を明らかにしつつある。

日テレnews every.戦後70年 「いま、わたしがいる理由(わけ)」渡部絵美さんとフィリピン(2015.12.21)

日テレnews every.戦後70年 「いま、わたしがいる理由(わけ)」渡部絵美さんとフィリピン(2015.12.21)

私が取材・番組制作に協力しました、プロフィギュア・スケーター渡部絵美さんの父・渡部純一さん(昭17学、2005年没)と妻・リディアさんの戦時下ネグロス島での恋愛と結婚が下記ウェブサイトで紹介されています。 日本テレビ news every.戦後70年企画 「いま、わたしがいる理由(わけ)〜家族が見た戦争の記憶〜」 2015年12月21日オンエア 日本兵とフィリピン人女性 国境を越えた恋 ●渡部絵美(プロフィギュアスケーター)×母・渡部リディア http://www.ntv.co.jp/every/70th/2015/12/post-22.html

Memorare Manila 2011 Memorial

さる2月19日、午前8時30分より、マニラ市イントラムーロスの「メモラーレ・マニラ1945追悼祈念碑」前におきまして、メモラーレ・マニラ1945主催のマニラ戦民間人犠牲者追悼式典が行われました。 Memorare Mania 1945 Annual Memorial on February 19, 2011 1995年以来、行われてきたこのイベントには、これまで2006年に当時の山崎隆一郎大使が出席したのを唯一の例外として日本人は公式に参加してまいりませんでした(中野は一研究者としてしばしば取材をさせていただきました)。 本年は、神直子さん代表のBridge for Peaceが公式に招待され、神さんがスピーチを行い、花輪献呈式 wreath laying ceremony にもBFPが花輪を捧げました。 式典の様子(音声)

歴史民俗博物館第6展示室のフォト・ツァー

3月16日に公開された国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の第6展示室(現代)が色々と話題を集めていますが、なかなか遠方で実際の展示を見ることができない方々がほとんどだと思います。成田空港に行くついでに急ぎ足で撮影したものですが、ご参考までに公開したいと思います。 フラッシュ撮影は禁じられていたために、だいぶ手振りしたりピンぼけしているものも多いのですがご容赦ください。またパネルの展示解説文は容易に読み取れるものはそのままにして、読み取りにくいものだけ、キャプションで展示解説文をつけました。なお、いくつかのパネルや展示は撮影禁止となっておりました。 第6展示室に到るまでの雰囲気も伝えるために、第1~第5展示室の様子もごくかいつまんで紹介してあります。下記をクリックするとアルバムを閲覧できます。 rekishiminpaku20100406

2004年第38回比島戦没者慰霊祭(花瀬望比公園)の記録

2004年3月27日、鹿児島県開聞町(現・指宿市開聞町)の花瀬望比公園で行われた第38回比島戦没者慰霊祭の様子を撮影した記録です。(Google Map) 1.慰霊祭は午後12時30分に陸上自衛隊第12普通科連隊音楽隊による「音楽吹奏」から始まりました。 2.午後12時55分、「比島戦没者遺族(妻の代表、親の代表、子の代表、孫の代表)」による「安らぎの鐘謹打」がありました。 3.比島戦没者慰霊顕彰会副会長による「開式の言葉」に続いて、国旗掲揚・国歌斉唱・黙祷が行われました。 4.次に枚聞(ひらさき)神社の神職3名が入場して神事を行いました。 *修祓、降神の儀 *祝詞奏上 *玉串奉奠 5.陸上自衛隊第12普通科連隊音楽隊による「国の鎮め」の吹奏に続いて、「慰霊のことば」が次の3名によって語られました。 *比島慰霊顕彰会長・開聞町長 *開聞社会福祉評議会長 *鹿児島県遺族会長(代読) 6.続いて海上自衛隊献華が行われ、その最中に海上自衛隊第12普通科連隊音楽隊の「海ゆかば」の吹奏があり、献華となりました。献華のあいだに、海上自衛隊第1航空群による「空中参拝」が行われ、献華のあと、慰霊祭は終了しました。

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