東アジア近現代通史第10巻 / 和解と協力の未来へ

東アジア近現代通史第10巻 / 和解と協力の未来へ

冷戦が終わり社会主義体制が終焉を迎え、世界はグローバル化と新自由主義化のもと、アメリカ一極支配の構図が現れたようにみえた。だがその一方で、アメリカ主導のグローバリゼーションへの激しい反発を招くことにもなった。「東アジアの奇蹟」と言われた経済は通貨危機に見舞われ、開発体制の崩壊とともに新たな政治動揺が東アジアを覆った。歴史認識問題も浮上し、アジアの国際関係が緊張感を増していくなか、共同体構想も様々に展開されていく。 中野は通空間論題「アメリカの世界戦略とアジア」を書かせていただきました。

東アジア近現代通史第8巻 / ベトナム戦争の時代

東アジア近現代通史第8巻 / ベトナム戦争の時代

(岩波書店紹介ページより)冷戦と脱植民地化が交錯する「アジア諸戦争の時代」は,アメリカ・サイゴン政権と[北]ベトナム・解放戦線が対決したベトナム戦争で,その最終局面を迎えた.1965年には日韓基本条約の締結,9.30事件によるスカルノ体制の崩壊,67年にはASEANが発足した.一方,文化大革命による政治的混乱と深刻化する中ソ対立を抱えた中国はアメリカとの和解を成立させる.75年,ベトナム戦争は終結したが,すでに,東アジアは構造的な変化を遂げつつあった. 中野は本巻通史編を書かせていただきました。

東アジア近現代通史第2巻/日露戦争と韓国併合

東アジア近現代通史第2巻/日露戦争と韓国併合

(岩波書店紹介ページより)日露戦争における日本の勝利は「アジアの勝利」としてアジア諸民族に衝撃を与えたが,他ならぬ日本の韓国併合によって,東アジアの帝国主義分割は完成された.列強の膨張政策に加えアメリカも東アジア国際政治の舞台に参入し,既存の秩序や覇権,社会意識が大きく変容した.世紀転換期の激動に新たな光をあてる. 久しぶりの本業復帰?で、下記タイトルの論文を書かせていただきました。編集委員も務めさせていただいております。

ゲイ権利運動とアメリカ政治─クロゼット・カミングアウト・アウティング─

ゲイ権利運動とアメリカ政治─クロゼット・カミングアウト・アウティング─

またまたなぜ私が?と思われるかもしれませんが、「現代アメリカ社会においてセクシュアリティが政治化するのはなぜか」という問いを中心に、ゲイ権利運動について論文を執筆する機会をいただきました。 <本文から> エスニシティや性別におけるマイノリティとしての人種・民族集団や女性とは異なり、ゲイは、そのセクシュアリティを内面において自覚した時点でそのことは他者に知られておらず、またそれを秘匿することがひとまず可能であり、自ら暴露すなわちカムアウト(come out)するか、露見しない限り、社会的にはゲイとは見なされない。そして、カムアウトするか、クロゼット(closeted/ the closet自らのセクシュアリティを隠すこと、隠す者たち)であり続けるかは、ミルクの当時も現在も、個人に押しつけられた選択の問題であり続けている。そこで本章では、クロゼットとカミングアウト(カムアウトすること)、そして、近年、ゲイをめぐるアメリカ政治で論争を呼んでいるアウティング(outing クロゼットがゲイであことを社会に暴露すること)の三つの言葉を手がかりとして、現代アメリカ社会においてセクシュアリティが政治化していることの意味を考えてみたい。

『平和と和解の思想をたずねて』

『平和と和解の思想をたずねて』

平和とは何か。和解とは何か。現代の社会科学は何を思考しうるか。新たな思想領域をひらこうとする研究者たちが課題に向き合う──一橋大学社会学研究科「平和と和解の研究センター」関係教員たちによるオムニバス講義から生まれた論集です。中野は戦争の記憶をめぐる日本・フィリピン関係について自らの研究をふり返る論考を書かせていただきました。

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