戦争の記憶をめぐる日本・フィリピン関係の光と影(1)

印刷に適したHP版はこちら 和解と忘却 中野 聡(一橋大学大学院社会学研究科) (注)本稿は岩波書店『思想』2005年12月号掲載論文をあらたにウェッブ掲載用に改題・改稿したものです  

戦争の記憶をめぐる日本・フィリピン関係の光と影(2)

印刷に適したHP版はこちら   忘却への抗議と山崎隆一郎大使の謝罪 中野 聡(一橋大学大学院社会学研究科) (注)本稿は『視覚表象と文化的記憶』所収論文の一部をウェッブ掲載用に改題・改稿したものです  

マイノリティの市民権戦略と記憶の政治

マイノリティの市民権戦略と記憶の政治

公民権運動の時代以後、展開してきたアメリカ合衆国におけるマイノリティの政治は、記憶や歴史認識と深く結びついて展開してきています。まず代表的な3つの集団についてのリンクを紹介しておきます。 1.アフリカ系アメリカ人 1950年代から60年代にかけての公民権運動は、それじたいは、植民地主義や奴隷制に対する謝罪や補償を求めるものではありませんでした。しかし、そこから派生した「歴史の見直し」の動きは、過去に差別/抑圧/虐殺された(民族)集団についての集合的記憶を公的レベルで修正し、保存し、顕彰してゆくパターンの先駆けとなりました。

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