映画「ミルク」が背負うもの─生きるためのゲイ権利運動─ キネマ旬報2009年5月上旬号39-40頁掲載

『キネマ旬報』2009年5月上旬号に掲載させていただいた原稿を、若干の加除訂正およびウェブ・リンクなどの参考情報を付して公開させていただきます。執筆の機会をいただいた『キネマ旬報』に感謝申し上げます。 キネマ旬報2009年5月上旬号39-40頁掲載 映画「ミルク」が背負うもの─生きるためのゲイ権利運動─ カミングアウトの選択は、現在も個人に押しつけられている 無残な殺害事件から30年を経た2008年11月、映画『ミルク』が全米で公開された。ハーヴィー・ミルクを恩師と仰ぐゲイ権利運動家で、映画監修にも協力したクリーブ・ジョーンズは、十数年越しの企画実現に感慨無量の思いを折々のインタビューで語っている。そこからは、『ミルク』が、アメリカのゲイ権利運動にとって失敗が許されない、言わば映画以上の役割を負わされた映画であることが伝わってくる。その背景には何があるのだろうか。

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