映画「プレシャス」作品評
16歳の黒人少女プレシャスは、計算が得意で恵まれた資質をもちながら、読み書きができず、父親にレイプされてふたりの子どもを身ごもり、嫉妬する母親からは執拗に虐待され、過食を強要され、自分が肥満の巨漢であることに強いコンプレックスをもっている──映画『プレシャス』は、1987年のハーレムを舞台に、そんな彼女が、オルタナティヴ・スクール(代替学校)での教師ブルー・レインとの出会いをきっかけに、自分の意志で新しい人生を歩み出すまでの道のりを描いています。昨年の映画「ミルク」に引き続き、『キネマ旬報』から作品評を書く機会をいただきました。『キネマ旬報』5月上旬号(1556号)でお読みいただけます。映画「プレシャス」は4月24日公開です。是非ご覧下さい。
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