なぜ私が・・・の思いもありますが、『立教大学アメリカン・スタディーズ』32号(2010年3月)に講演記録「アメリカ史研究の現状と課題」を掲載させていただきました。 その要旨は、奥村理央さんが次のように大変手際良くまとめてくださいました(『同上』、6頁)。
16歳の黒人少女プレシャスは、計算が得意で恵まれた資質をもちながら、読み書きができず、父親にレイプされてふたりの子どもを身ごもり、嫉妬する母親からは執拗に虐待され、過食を強要され、自分が肥満の巨漢であることに強いコンプレックスをもっている──映画『プレシャス』は、1987年のハーレムを舞台に、そんな彼女が、オルタナティヴ・スクール(代替学校)での教師ブルー・レインとの出会いをきっかけに、自分の意志で新しい人生を歩み出すまでの道のりを描いています。昨年の映画「ミルク」に引き続き、『キネマ旬報』から作品評を書く機会をいただきました。『キネマ旬報』5月上旬号(1556号)でお読みいただけます。映画「プレシャス」は4月24日公開です。是非ご覧下さい。
有賀夏紀・紀平英作・油井大三郎編『アメリカ史研究入門』山川出版社、2009年12月。 1974年に出版された旧版を全面的にあらためた、現代日本におけるアメリカ史研究の水準を示す入門書です。中野は橋川建竜氏と共著で、「アメリカ史研究文書館案内」を執筆させていただきました。
この問題を避けて近現代史そして現在を語ることはできない。文明化・近代化の名のもとに、大国がほしいままにした地域や人々の暮らし。それが引き起こした戦争や暴力、差別と貧困、そして分裂。今に続く“責任と応答をめぐる問題群”を歴史家たちが捉えかえす──中野は「『植民地責任』論と米国社会―抗議・承認・生存戦略―」を寄稿させていただきました。
一橋大学の広報誌『HQ』にエッセイ「時が熟する――戦争の記憶をめぐって」を掲載いたしました。門外漢ながらオーラル・ヒストリーに関わってきた思いをエッセイにしました。下記にてPDFファイルでご笑覧いただけます。 http://www.hit-u.ac.jp/hq/vol021/pdf/hq21_32-33.pdf
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