ヤング・アダルト世代(18-29歳)が民主党大勝の決め手

民主党の大勝に終わったアメリカ中間選挙に関連して、デモクラシー・ナウが出口調査をもとにした結果分析の座談会を行っています。主要な原因として、(1)マイノリティ(黒人、ラティノ)の投票者の増加と民主党へのシフト、(2)宗教票がたんに棄権にまわるだけでなく、民主党に投票をした層がいたこと、(3)ヤング・アダルト世代(18歳から29歳)の投票者数が前回2004年の選挙時の800万人から200万人増加したこと、他のどのグループ解析よりも、ヤング・アダルト世代については民主党支持が高いことが民主党勝利に大きく貢献した、と指摘しています。(2)については、いわゆるValue Votersとして前回選挙で共和党を組織票として支えたことが指摘されていたわけですが、出口調査では政治腐敗に対する批判がきわめて強かったことが明らかになっているようです。やはり、ワシントンDCのロビイングをめぐる政治腐敗(アブラーモフ事件)の影響が大きかったということでしょう。ヤング・アダルト世代はコメディ・セントラル、デイリー・ショウの視聴者でもあります。デイリー・ショウのジョン・スチュワートが(フェイク・ニュースショウであるにもかかわらず)この世代でもっとも信頼されているキャスターだという調査が話題を集めたこともありました。色々な意味で、アメリカの議会史にとって重要な意味をもつ選挙だったと言うことができそうです。 デモクラシー・ナウでの投票結果分析座談会は下記でスクリプトを読んだり、視聴できます。 http://www.democracynow.org/article.pl?sid=06/11/10/1426225 Friday, November 10th, 2006Who Voted and Why? A Roundtable Discussion on the Ethnic, Religious and Social Makeup of Voters in the ElectionsListen to Segment || Download Show mp3       Watch 128k stream    …

民主党 両院過半数 ブッシュ敗戦演説

ヴァジニア州共和党アレン上院議員敗北認める。民主党両院で過半数を獲得。 http://edition.cnn.com/2006/POLITICS/11/09/va.senate/index.html 民主党がヴァジニア、モンタナ両州を制して過半数獲得へ。 http://edition.cnn.com/2006/POLITICS/11/08/election.main/index.html ブッシュ敗戦演説(負けても前向きの明るい話しかしない、ムーヴ・オン・カルチャーの教材?) http://edition.cnn.com/2006/POLITICS/11/08/bush.transcript/  

民主党下院勝利 上院は与野党伯仲へ ヴァジニア州上院選はリカウント(再集計)へ

民主党が下院で勝利、上院選挙も残る2議席(ヴァジニア州、モンタナ州)での民主党優勢が伝えられています。州知事選でも民主党が各地で共和党を破り、久しぶりに全米の過半数の州知事を民主党が獲得しました。

中間選挙 報道リンク

アメリカ中間選挙の投開票をめぐるニュースへのリンクです。 総合速報はこちら CNN ABC Wポスト タッチスクリーン投票の導入でトラブルが続出。ペーパー(投票用紙)での投票に急遽切り替える投票所や、投票時間を延長する所も出ているようです。 http://edition.cnn.com/2006/POLITICS/11/07/voting.problems.ap/index.html  http://abcnews.go.com/Politics/wireStory?id=2635658 あからさまな選挙不正をめぐるニュースも相次いでいます。カリフォルニアでは偽の投票ガイドブックが出回っています。ガイドブックがないと投票できないほど投票が複雑であるということにつけこんだ選挙不正です。 http://blogs.abcnews.com/theblotter/2006/11/voters_beware_o.html FBIがヴァジニア州での選挙不正捜査に乗り出しています。投票者に不正な脅しが行われているということですね。 http://blogs.abcnews.com/theblotter/2006/11/fbi_already_inv.html    

中間選挙はじまる 予想通り共和党追い上げ

中間選挙の投票が始まりました。 予想通り、共和党が終盤に追い上げたとの報道が相次いでいます。 ワシントン・ポストの激戦区分析(激戦区分析サイト)でも最後の一日になって、下院選挙区で共和党優勢区が一気に増えました。こういうのってどうなんでしょう。 ニューヨーク・タイムズも事前の予想よりも共和党が追い上げたために、たとえ民主党が勝っても大勝にならなければ勝利感が沸かないだろうとの記事(リンク)や、民主党が優勢だと油断していた選挙区が共和党に奪われる恐れがあるとの予想(リンク)が出ています。 民主党優勢のアナウンス効果で民主党支持者が投票に行かなくなるという面も確かにあるわけですから、これらの報道は民主党支持者の引き締めにつながるという見方もできるし、一方で、これまでの共和党不利の報道がどれくらいデータにもとづいていたのかと勘ぐりたくもなります。 すでに指摘したことがあるように、共和党はこの12年間に築いてきたシステムというものがあります。各州レベル・各カウンティレベルで積み上げてきた、共和党を実際の世論調査の支持率よりも高い得票率を実現させるシステムです。合法のものもあり、ギリギリのものもあるでしょう。2000年、2004年選挙では、民主党支持層の多い地域の投票施設が貧弱で、有権者をさばききれずに民主党が大量に票を失ったことも問題になりました。 投票日が本当の勝負どころになるというのは、アメリカでは一層真実でもあります。今日(火曜日)一日、全米でボランティアの若者たちが、戸別訪問をして投票を呼びかけています。彼らによる票の掘り起こしが結果に結びついてゆくのですから、これはまさに力と力のぶつかり合いということになるでしょう。 電子投票不正問題が今回どう出るかも含め、興味は尽きません。  

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